見出し画像

『徹底攻略 Microsoft Azure Fundamentals教科書[AZ-900]対応』(まえがき公開)

IT系資格試験のトレンドは、かつてのORACLE MASTERやシスコ技術者認定から、クラウド資格へシフトしています。その中でも、いま最も注目度が高まっているのが、Microsoft Azureの資格。まだまだ関連書籍が少ない同分野を学習する全ての方向けに、単に資格試験の合格を目指すだけでなく、実務に役立つ知識が身に付く書籍を用意しました。本記事では、その「まえがき」を紹介します。

まえがき

クラウドサービスが一般的になり、多くの企業でサーバー構築のための最初の選択肢になりました。新たにシステムを構築する場合でも、既存のシステムを置き換える場合でも、まずクラウドを検討し、どうしてもクラウドで実現できないところをオンプレミスで補完するケースが多いのではないでしょうか。
ITベンダーが顧客にクラウドを提案するだけでなく、顧客の側がクラウドを希望することも多いようです。そのため、ITベンダーの技術者はもちろん、営業担当者や管理職の方、一般企業のIT部門担当者など、ITにかかわるすべての人にクラウドの知識が必要になっています。
広く一般向けに提供されているクラウド(パブリッククラウド)の代表格がAmazon Web Services(AWS)とMicrosoft Azureです(本書では原則として単にAzureと表記します)。市場シェアとしてはAWSのほうが大きいのですが、Azureの採用も増えています。今のところ、両社はお互いに機能強化やサービス向上を行っており、健全な進化を遂げています。
本書は、Azureの知識を問う基礎資格「AZ-900: Microsoft Azure Fundamentals」についての参考書です。この資格は、Azureにかかわるあらゆる人を対象としています。営業担当者や管理職の方には少々技術レベルが高いと感じるかもしれませんが、マイクロソフトとしてはクラウドにかかわるすべての人に、一定の技術知識を持ってほしいと考えているようです。非技術者の方も、ぜひチャレンジしてください。
そのため、執筆にあたっては、単に試験合格のための参考書とするのではなく、ビジネスの現場で技術者にも非技術者にも役立つ書籍とすることを目指しました。
本書の執筆担当者は、いずれもマイクロソフト認定トレーナー(MCT)として「AZ-900: Microsoft Azure Fundamentals」対応の研修を提供しています。本文では、研修での経験をもとに、つまずきやすいポイントや質問の多い項目には特に詳しい解説を付けるようにしました。現場での知見は、必ず皆さんの学習の助けになるはずです。

本書の出版にあたり、筆者の勤務先であるトレノケート株式会社ラーニングサービス部テクニカルトレーニング第4チームリーダーの多田博一氏には、執筆作業に対して多大な配慮をしていただきました。ただし、本書の執筆自体は個人的な活動であり、内容についても勤務先とは無関係であることをお断りしておきます。

2021年4月
執筆者を代表して
横山哲也

画像1

【「まえがき」の杜】は、インプレスの書籍やムックの前書きを紹介するnoteマガジンです。紹介した書籍やムックの詳細は、下記のリンクからご覧ください。


みんなにも読んでほしいですか?

オススメした記事はフォロワーのタイムラインに表示されます!