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間に合え、夏!『夏色フォトグラフィー』カバー完成までの話

書籍……に限らず、本が出るまで頭を悩ませるのは、
・企画を考える
・企画を通す
そして
・カバーを考える
ではないでしょうか?(←誰への問いかけ?)

カバーは顔

カバーというのは顔です。
書店で皆さんと「はじめまして」となるのがカバー。
一目会ったその日から、恋の花咲く――という一目惚れしてもらえるように。
オンライン書店ではサムネイルでわかりやすいというのも重要になります。

そんなわけで、
著者も編集者も、会社の偉い人も悩むのがカバーです。

今回は『夏色フォトグラフィー』のカバーのボツ案をお見せします。

そもそもの企画の経緯は

その前にどういう経緯で企画を考えることになったか。
雑談です。

2021年4月7日
編集部会議で担当の田中が
バズっているリンクを見せました。

育ちが田舎の上長は40年前を懐かしみ
アスファルトの下町で育った担当は羨ましがる風景。
「こんな青春あったなぁ」
「こんな青春おくりたかったなぁ」
想いはそれぞれだったが、
結論は……盛り上がりました。

会議で提案してからすぐ、
うちだしんのすけ氏にTwitterからDMを送信。
「インプレスで本にしませんか?」

うちだ氏からの返信は

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うちだ氏は弊社刊の雑誌や書籍をご覧になられていたこともあり、
「ドッキリ」と思ってしまったらしい。

オンライン打合せで内容や仕様など決めて、
読者さんがお求めやすく、
共感を得られるものにしょうとなりました。

無事社内の企画会議でもOKもらえました。
各社メディアにて取り上げられたこともあり、
社内の会議で説明しやすかった……と担当の心中です。

カバー案は複数!

それで、カバーの話ですが、
うちだしんのすけさんより「過去の個人誌とは違うものにしたい」という希望があり、
普段はコミックスなどのデザインをしているR design studioさんにお願いすることに。
小回りが利き、内容に合わせたフレキシブルなスタイルが素敵。
写真集なのにコミックスのテイストを入れることができれば面白いのでは? と!

はじめに社内にプレゼンしたカバー案がこちら。↓

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右下の校舎を背景に二人が飛び出している写真を使おうとなりました。
ただ、デザインを「もっと!」とより精度の高いものを求められました。

それから、著者・うちだしんのすけさん、デザイナー、担当の三者でオンライン打合せ。

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2時間以上×3日+α、アツい意見交換と、
オンラインだからこそできる、
会話しながらデータに赤字を入れて、
その場で修正して作っていくスタイルになりました。
カバーはリアルでもオンライン書店でも目にする機会が圧倒的で、
作り手として妥協できない部分です。
オンライン打合せでやり取りもスピードアップができ、
おかげでアイデアも多く出せました。

そこで作られたカバー案はこちら。↓(多い!)

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この中の一つをブラッシュアップさせて、
完成となりました。
※無事に社内の偉い人のOKも取れました。

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こういう経緯で完成まで至っています。
読者さんが思っている以上にアイデアがあったのではないでしょうか?
noteなら書籍の裏側を垣間見ることができると、
楽しんでもらえるかなぁと思った次第です。
(うちだしんのすけさん、デザイナーさん、公開了承していただきありがとうございます)

余談

もしかしたら読者さんは「私、こっちが好き」と仰るかもしれません。
もしかしたらもっと良いアイデアが出たかもしれません。
ですが、
時間の中で、
その時の最善を選んだ結果を表に出している
と、いう感じで完成までさせています。

さらに良いものは、
次の作品、次の世代、来世の自分に任せるとします。
2021年8月3日発売のベストになります。

後日談

8月15日にはBOOKSえみたす焼津店さんでサイン会が開催されました。

14時開始早々に行列ができて、
静岡での反響に驚きました!

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ご来場いただいた皆様、
マスクの着用など感染症対策遵守いただきありがとうございました。



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