見出し画像

【コダワリ #17】40代からの海外女性一人旅でおすすめしたい3つのこと

「コダワリーノ、スキナーノ」は、こだわりのものや好きなことなどについて自由に語る場所です。17回目は、書籍編集の渡辺が「大人女性の海外一人旅」について語ります。


スマホさえあれば地図や翻訳、いい感じの写真が撮れて支払いまでできて、私が学生の頃に比べて段違いに便利になった海外旅行。
それでも私の周りで「よく海外に行っているよ」という人はそう多くはありません。いまは円安だしお金も時間もかかる、家族もいると予定も立てづらい、一緒に行く人がいない、けど1人はさびしい。
わかります。けれど、飛行時間の長さによる体への負担や国際情勢の難しさなどを考えると、1日でも若いうちにいろいろ行ったほうがいいのは明白です。
これまで30か国以上、30代からはほぼ一人旅をしている私が、「いまならこれが大切」という大人女性の海外一人旅についてお話しします。

①【旅行先の決め方】「行きたいところ+α」で決める

行き先を決めるのはなかなか大変です。予算・日程でいくつものサイトを見ていると時間が溶けて結局決まらず、というのはよくあることです。女性一人で比較的安全に行けるところもそう多くありません。
そこでおすすめしたいのが、行きたい場所+「そこに行くべき必然を見つける」ことです。
誰しもざっくりとここに行きたい、というのはあるのだと思います。
ただ、例えば「アメリカに行きたい」として、ニューヨークに行くまでは決めたとしましょう。しかしニューヨークも広いですからどこに泊まるのか、ニューヨークで何をしたいのかが漠然としていてはその後が進みません。
これにプラスして、
「ニューヨークでしか上演していない話題のショーが見たい」
「セントラルパークでコーヒーを片手に散歩してみたい」
など、そこでしかない何かに触れたいという強い衝動が1つあればそれを軸に予定を立てることができます。
行き先を決めてから考える食べ物や買う物などの副産物はほっときましょう(食がメインでももちろんOKですが)。
「何が心を動かすのか」頭と心に聞いて決めてほしい。主目的を自分で設定すると旅はずっとはっきりします。

アラスカ2018年5月

私が強い衝動を持った例をご紹介します。
本noteの記事でも取り上げられていたアラスカで動物や自然を写真に納めていた、写真家・星野道夫さんの著作『旅をする木』です。
2018年2月、マルディグラという謝肉祭を見に行ったニューオリンズから州都ジャクソンに向かうアムトラックが電気トラブルで3時間止まってしまったときのことです。
1人でスマホも圏外で何もすることがなくなり、たまたま持っていた『旅をする木』を開いたら、その中の一文、
「フェアバンクスの秋は一日で終わる」
に雷で打たれたかのような衝撃を受けました。
「なにそれ行きたい! 見たい!」強い衝動が駆け巡り、当時住んでいたカリフォルニアに戻ってすぐにアラスカ行きを手配しました。

実際に行ったのは秋ではなく5月でしたがうっすらオーロラも見ることができました
雪に猫を描いてみたり
水がきれいだからビールがとても美味しい

②【移動の仕方】高くてもいいじゃない。ビジネスクラスはヘルスケア

とにかくつらいのが移動時間。若いときのような無理はできません。そんなとき初めて乗ったビジネスクラスの快適なこと。プレミアムエコノミーも十分快適ですし、ヨーロッパ内の移動でしたらビジネスクラスやプレミアムエコノミーは国内線扱いになるのでそれほど高くなく行くことができます。
「贅沢」ではなく、ヘルスケアとして、特に10時間以上はプレミアムエコノミーやビジネスクラスを積極的に検討してほしいと思います。

初ビジネスクラスの羽田→ロンドン行き。ラウンジも最高です

③【思い出の残し方】写真は自撮りしよう

 40代で自撮りをする人は多くないと思いますが、どうしたって記憶は薄れていくので、1人旅では自撮りをおすすめします。
自分が映っているとそれだけで記憶も鮮明になります。カメラを持った手をぐっと伸ばしてちょっと角度を調整して撮ればOK。誰も見ていないので気にせずやってみましょう。

鏡や反射するものに映して撮るのもおすすめ
影だけでも雰囲気が出ます

自分で決めた旅だからこそトラブルがあってもよい思い出になるというもの。
最後に大前提ですが、無茶せず無理せず、安全には十分に気をつけて、よい旅を!