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【働き方十人十色 #15】チーム制でひとりにならない環境に。部署をまとめる編集長の働き方

コロナ禍を機に、インプレスでは「新しい働き方」が導入されました。
国内外どこにいても仕事ができる。
オフィスにも決まった席はなく好きな場所で仕事ができる。
そういった働き方が導入されたことで、スタッフそれぞれが自分にとってベターな働き方を見つけるようになりました。
毎日出社して決まった場所で仕事をするのが好きな人、月数回出社してたまたま会った人と立ち話するのがリフレッシュになってる人、コワーキングスペースなど活用して日々違う場所で仕事をするのが好きな人……
本企画ではインプレスでの多彩な働き方をお伝えしていきます。

今回働き方を紹介してくれるのは…山内さん(編集&管理職)

―――まずは山内さんのお仕事について簡単に教えてください。

編集統括部長 兼 編集長をしています。編集部の予算管理や出版物の内容確認、業務の割り振り、方針決定などが日々の主な業務です。
 
各編集部では、年賀状素材集やカレンダー、手帳などの季節物を中心に、デザイン、イラスト、写真、マネーなど様々なジャンルの書籍やムックを発刊しています。パソコンやITに限らず、花や動物、雑学まで本当にいろいろな業界の知識に触れられて楽しいですよ。どれも企画がないと始まらないので、考えてくれる編集部員に感謝です。

社内の一角。その年の年賀状、カレンダー、手帳の季節商品が飾られている小部屋。毎年各編集部が総出で作っています。

―――現在どのような働き方をしていますか?

基本は在宅で、必要があれば出社するスタンスです。業務の状況によって、毎日のように出社する時期もあれば、週一くらいの時期もあります。出社するのは、新刊の見本や、印刷所から紙の校正物が届くとき。あとは来客や、誰かからの出社要請次第です。たぶん平均すると半々くらいで、結果ちょうどいいバランスになっています。
 
在宅ワークが登場した当時は、部には出社派の人も在宅派の人もいるので、「どちらも気兼ねすることがないように」「偏らないように」と考えもしましたが……今となっては、いや、もしかしたら当時から誰も気にしてないかもしれません(笑)。今ではどっちもいて当たり前になりましたね。

―――毎日出社する人もいれば、在宅で仕事もする人もいて、いろいろな働き方ができるようになりましたよね。では、今の働き方になってよかったことは何ですか?

自由度が増したのはありがたいです。書籍編集は、もともと時間的な自由度の高い仕事ですが、オンライン環境が整ったおかげで、会議のための出社も必要なくどこでも仕事ができるようになり、場所の自由も生まれました。といっても私の場合、外出の用事がないときは結局ほとんど家か会社の二択ですけどね。行動を縛られていない状態なのは、気持ち的にも自由でいいなと思います。
 
逆に、出社でも在宅でも同等の仕事をする能力が必要になったことは、みんな大変なんじゃないでしょうか。自由になった分、相応の自己管理能力も必要になりましたね。

―――「管理」という点で、山内さんは部署の業務を管理する立場ですが、どういったことに留意して仕事をされていますか?

やっぱりコミュニケーション部分に気を遣います。全員がリアルで集まる機会はほぼなくなり、オンライン会議では話し手が一方通行になりがちなので、できるだけみんなに話を振るようにしています。それとチーム制を積極的に取り入れていて、コミュニケーションを取る必要がある環境にしています。あと、全員が集まる機会として、たまに飲み会の幹事もしますよ(笑)。

在宅ワークはひとり仕事になりやすい面もありますが、ひとりではできることが限られてきますし、組織に属している意味も薄れていくので、せっかく仲間がいるのだから、ひとりではできない企画にも一緒にトライしてほしいし、お互いに刺激をもらってほしいです。

―――チーム制ならメンバーと企画について意見交換もしやすそうですね。続いて、働く際のお気に入りの場所やモノなど教えてください。

お気に入りの場所は、近所の遊歩道です。花の時期はとても綺麗ですし動物もけっこういます。会社にはない環境なので、ちょっと視点を変えて考えたいときなどにはいいなと思っています。

ネコやカモ、カメ、サカナ、たまにサギ?やネズミなどレアな動物も見かけます。

自慢のアイテムは特にありませんが、場所が自由になった分、移動のしやすさにはこだわっています。重い荷物を持って移動するのは嫌なので、ノートパソコンを選ぶときには軽さがかなり気になります。でも以前にノートパソコンのキーボードを壊してしまい、修理もいろいろ手間だったので、外付けキーボードを買って荷物を増やしている状況です(笑)。パソコンのキーボード側は、スタンドに立てかけてモニターの高さを出すためのパーツになってます。視線の高さは欲しいほうなので役には立っています。

あと、家の中に仕事部屋は作っていません。移動可能な折り畳みデスクや大き目のモバイルモニターを使っていて、状況に応じて場所を変えて仕事をしています。会社でも家でもフリーアドレスです。場所や向きが変わると気分転換にもなるし、もし騒音とか室温で問題があっても移動すればいいだけでストレスがないし、折り畳みデスクは、「設置する/片づける」でけっこうオンオフの切り替えにもなるので、割りと自分にはあっている気がしています。

仕事始めにこんな感じに設置して、終わったら片づけます。外付けキーボード暮らしにも慣れたので、次はタブレットPCでもいいかも。

―――最後に、今後チャレンジしてみたい働き方を教えてください!

次はノートパソコンやモニターから解放されたいです。パソコンでしかできない仕事があって大きな画面も欲しいとなると、まだそれなりに場所は選びますからね。スマホですべての仕事ができるようになったり、Apple Vision Proみたいなアイウェアが進化したりして荷物が減ると、もっと選択肢が広がりそうな気がしています。究極的には、旅をしながら仕事をするとか。でも、もしそうなったとしても、結局ほとんど家か会社の二択をやってるような気もしますね(笑)。

―――部署をまとめている立場からのお話、とても興味深かったです! 山内さんありがとうございました!