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年賀状素材集ってスマホで使えるの? プリンターが必要? 素朴な疑問に編集者が答えます

インプレスではもう30年以上も年賀状のイラスト素材集を発刊しています。ちなみに、「年賀状素材集」「年賀状本」「年賀状ムック」といろいろな言われ方をしますが、すべて同じものです。
毎年いろんな工夫を凝らして制作しているのですが、先日、会社の同僚から「年賀状素材集ってそもそもどうやって使うんですか?」と聞かれ……。

当たり前のように毎年発刊していますが、パソコン年賀状として90年代に発刊してから30年、もしかして若い世代の人はどういうものかもわかっていない? これは、年賀状文化を保護していくうえでも、重大な問題ではなかろうか。

ということで、年賀状素材集を作っている編集部の山内が、年賀状素材集とはいったいどういうものなのか、どのように使えるのか、質問に答えていきます。

インプレスの年賀状。2025年版で31周年です。

Q. 年賀状素材集ってパソコン用? スマホでも使えるの?

A. 使えます!
年賀状素材集と聞くと「DVDがついているパソコン向けの本」というイメージが強いですよね。
じつは素材はダウンロードできるし、メールで送ったり、スマホから印刷したりも可能です。スマホで写真を送ったり印刷したりするのと同じ感覚というとイメージしやすいでしょうか。
なので、必ずしもDVDを使わないといけないわけではなく、DVDを一切使わずに年賀状を作ることもできますよ。
ただし、収録しているはがき作成ソフトはパソコン向けなので、ソフトを使いたいのであればWindowsパソコンが必要です。スマホで年賀状を作成したい人向けには、Canvaなどのサービスで作成する方法も紹介しています。

スマホで印刷したりSNSで送ったり。ダウンロードして画像編集まで様々な利用方法を解説しています。

Q. 電子書籍と紙の本は違うの?

年賀状素材集はDVDつきの紙の本だけと思われがちですが、Amazonでは電子書籍が選べる年賀状素材集もありますね。インプレスでもイラストやソフトの権利的に問題のないタイトルは電子版を用意しています。
電子書籍でも紙の本でも、イラストやソフトはダウンロードで提供しているので、できることは同じです。購入してすぐに使えて、かさばらないという点では電子書籍は便利ですね。

一方、紙の本にはDVDの他、付録でテストプリント用紙や、本によってはカレンダーがついていたりしますが、電子版にはありません。また、ダウンロード期間は次の9月までとなっていますので、保管しておきたいなら紙の本がおすすめです。

『年賀状DVD-ROM2025』『心に残る和の年賀状 令和巳年版』にはカレンダーが付録についていて大好評。

Q. 家にプリンターがなくても使えるの?

A. 使えます!
どこにもプリンターがないということなら、コンビニでも印刷できますよ。年賀状の画像をスマホやUSBメモリなどに保存してコンビニに持ち込んで、マルチコピー機で印刷します。
多くのコンビニでは、はがきを別途購入して手差し印刷になると思いますのでちょっとコツは必要かもしれませんが、「コンビニ名 マルチコピー機 持ち込みはがき」といったワードで検索すれば、やり方も出てくると思います。
注意点は、フチなし印刷はできないことと、買うはがきの種類がインクジェット用ではなく普通紙になることです。

その他に、オリジナルの年賀状デザインをアップロードして注文できる、印刷サービスを利用するという手もあります。郵便局をはじめ、大手の印刷サービスは大体対応していると思います。

印刷サービスなどではできない、「印刷はしない」という楽しみ方も、年賀状素材集ならではです。画像データ集なので、LINEやSNSの挨拶用に使うことも可能です。年賀状や新年の挨拶といった使い方に限り使うことができます。

Q. 年賀状素材集で作るほうが安いの?

A. 安いです!……というか、年賀状にかかる費用は枚数やデザイン、印刷方法によるので、年賀状素材集なら「選べる」と言ったほうが正確です。印刷方法を選べるのは先ほど述べた通りです。

一般的には家庭用インクジェットプリンターでの印刷が一番安上がりです。
印刷済みのはがきを買う、もしくは印刷注文サービスは、はがき代を抜いた価格だと100~200円/枚くらい、コンビニ印刷は60~70円/枚の相場です。家庭用インクジェットプリンターは数円~30円/枚ほどですので、圧倒的に安いです。
ただし、印刷した分だけ払うわけではなく、インクカートリッジの購入になることに注意。メーカー純正カートリッジが1色あたり1000円強なので、日常的にプリンターを使う人ならよいですが、数枚の年賀状印刷のためだけなら高くつきます。また来年と思ってほったらかしていると、インクが固まってしまう可能性もあります。

Q. どの年賀状素材集を買えばいいの?

A.年賀状素材集といってもたくさんの商品がありますからね。結論としては、気に入った絵が入っている本を買えばOKです。
Windows 11や10のパソコンを持っていればどれでも使えます。もちろん、先に述べたようにスマホでも使えます。Mac用のソフトは収録していませんが、Macでも画像は使えますので、Canvaなどで編集可能です。画像データはどの本も一般的な形式ですので、使えないことはありません。

デザインや本の内容以外で大きな違いは収録ソフトで、筆まめや筆ぐるめといった、ソフトの希望がある場合には収録ソフトに注意しましょう。ただし、昨年版の何かしらのソフトを持っている人は、そのソフトでも今年のデザインを読み込んで印刷はできます。今年ソフトを新調したい、最新版にしておきたいという人は注目してみてください。

気に入った絵が入っている本を選べばOK! 新しく作成ソフトが欲しい人は希望のソフトが入った本を選びましょう。

年賀状作りをやってみるとけっこう楽しい!

年賀状素材集の疑問点に少しはお答えできたでしょうか。
はがきの値上がりで年賀状自体が逆風ですが、義務のように送らなくても許される風潮になったとも言えます。義務だと思うと急に面倒になりますが、一方ではがきを作ることはけっこう楽しいという声もよく聞かれます。
また、わざわざはがきが届くのは、デジタルより印象に残りやすい面もあります。住所を聞くのが難しければ手渡しでも喜ばれると思いますし、年賀状という文化を気軽に楽しんでもらえれば嬉しいです!

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