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たった7日間で基礎が身に付く?! 『1週間でプログラミングの基礎が学べる本』シリーズ

2022年3月15日に発売された『1週間でPHPの基礎が学べる本』は、2019年から刊行をスタートした『1週間でプログラミングの基礎が学べる本』シリーズの第6弾。
プログラマー視点から言うと、いわゆる「枯れた言語たち」を題材にした入門書シリーズの執筆を続ける亀田健司さんに、このシリーズへの想いをいろいろと語っていただきました。

自分が教えやすい本を作りたかった

本シリーズが2019年にスタートしたのは、私が作成したWEBサイト「一週間で学べるシリーズ」(https://sevendays-study.com/index.html)が、インプレスの担当者さんの目に留まったのがきっかけでした。
このサイトは、今から10年以上前、私が副業で専門学校の講師をしていたときに作ったものです。当時、自分の授業で使える適切な教科書がないことに不自由を感じ続けていました。市販されている多くのプログラミング入門書は…

  • A:内容はやさしいけど、本格的にプログラミングを学ぶためには内容が薄すぎる

  • B:かなり細部まで説明されているけど、初心者には難しすぎる

…のいずれかでした。
できれば、その「中間の本」が欲しいところでしたが、書店や図書館を見回す限り、私が求めていたふさわしい書籍は存在しませんでした。そういうこともあり「だったら、自分で作ってしまおう!」ということで、このサイトを立ち上げました。

著者が運営しているプログラミング入門学習サイト「一週間で学べるシリーズ」
https://sevendays-study.com/index.html

このサイトは、C言語・C++やC#といったプログラミング言語を、1週間で過不足なく学べるようになっています。このコンセプトが、すでにインプレスで出版されていた『1週間でCCNAの基礎が学べる本』『1週間でLPICの基礎が学べる本』などをはじめとした『1週間で基礎が学べる本』シリーズのコンセプトに合致する、ということで「書籍化しませんか?」と声をかけていただきました。
最初に出版したのが『1週間でC#の基礎が学べる本』で、それ以後、1年に2冊のペースで出版を続けています。2022年3月に発売された『1週間でPHPの基礎が学べる本』で、このシリーズも6冊目になりました。今後も新しいテーマで、このシリーズを執筆し続けていく予定です。

3年間で6冊になった『1週間でプログラミングの基礎が学べる本』シリーズ

このシリーズの元ネタはWEBサイトですが、サイトの内容をまるまる写しただけのものでは決してありません。本シリーズは、平均で340~350ページくらいなのですが、このページ数を上限として1日のページの量を逆算し、そこに「過不足のない難易度」の内容を収めていく…という考え方で執筆し直しています。
そのため、執筆の過程では、WEB記事の構成から大幅に流れを見直したり、サンプルプログラムを追加・削除したりといった試行錯誤を数多く行っています。本文の内容もサンプルプログラムも、本家のWEBサイトとはかなり違うものになっています。

プログラミング学習はスポーツトレーニングに似ている

本シリーズは、学習の進捗が分かりやすくなるように、練習問題をたくさん掲載しています。問題の難易度によって「★」~「★★★」までに分類されており、どの難易度の問題を解けたかによって、自分がどれだけ実力が付いたかが分かるようになっています。
また、1日の学習の中で、最低1か所は、何らかの「知的な発見」があるようにしてあります。私は「学び」というのは一種の「エンターテイメント」であると考えています。新しい知識を学ぶ「快感」というのは、スポーツで汗を流したり、ゲームをクリアしたりする楽しみに通じています。そのため、本シリーズは、スポーツトレーナーが担当選手にトレーニングプログラムを作るような感覚で構成しました。ちょうど良いところで、少し難しめのトピックにチャレンジしたり、今まで知らなかった知識に触れられたりできるようになっています。

プログラミング学習はスポーツに似ている…練習問題はスポーツトレーニングの負荷と一緒!

何度も読み返してプログラミング脳を鍛えよう!

本シリーズは、いずれの本も「(1日=1章)×7日間」という構成になっています。人によっては全体を3日くらいで読み終えてしまうかもしれませんし、逆に1週間でも「2日目」くらいまでしか読めない人もいると思います。それでも全く問題ありません! というのも、初心者のみなさんは「最低でも3回、本書を読み返して欲しい」と思っているからです。
「プログラミング学習はスポーツトレーニングに似ている」と言いましたが、スポーツジムに通い始めて、わずか数日でいきなり筋肉がムキムキになったり、何十キロも痩せたりはできませんよね。それと同じように「プログラミングが分かる脳」になるためには、それなりに時間が掛かるのです。2周・3周…と本書を読んでいくと、「ああいう意味だったのか…」とか「こういうことをしていたのか…」と徐々に分かってくるようになるものです。繰り返して言いますが、ぜひ、2回・3回と読み返してください!
必ずプログラミングができるようになってきますよ。

3回は読み返して欲しい!

これからも応援をお願いします!

現在はインターネットがとても発達したので、さまざまな情報が簡単に手に入るようになりました。そんな中、ある読者から「インターネットでいろいろな情報が得られる時代にはなったけれども、やはり肝心な部分は本を読んでおかないとダメなんだなと感じました」という感想をいただきました。私は、「ああ、やっぱりまだまだ書籍というメディアは世の中で必要とされているのだな」ということを痛感させられ、それ以来、執筆するときはいつも「この本にどんな価値を見いだしてくれるだろうか」とか、「この本の値段に見合う価値をしっかり入れなくては」ということを常に意識するようにしています。

これからどんどんシリーズを拡充させていきます!

そのようなわけで、紙書籍であれ電子書籍であれ、本シリーズを手にしてくれた人々が「この本に出合って良かった!」と思ってもらえるような本作りを心掛けていきます。

今後とも、『1週間でプログラミングの基礎が学べる本』シリーズの応援をよろしくお願いします。

亀田 健司(かめだ けんじ)
大学院修了後、家電メーカーの研究所に勤務し、その後に独立。現在はシフトシステム代表取締役として、AIおよびIoT関連を中心としたコンサルティング業務をこなすかたわら、プログラミング研修の講師や教材の作成などを行っている。
同時に、プログラミングを誰でも気軽に学べる「一週間で学べるシリーズ」のサイトを運営。初心者が楽しみながらプログラミングを学習できる環境を作るための活動をしている。

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