【働き方十人十色 #13】働く場所を変えて効率化。目下の展望は各地での開拓!?
―――まずは瀧坂さんのお仕事について簡単に教えてください。
書籍の企画、編集をしています。長らくパソコンやスマホの操作解説書を作ってきましたが、最近は編集部を移って、資格対策書を中心に作っています。ほかにも文章力本やマーケティング関連書など、さまざまジャンルの本を作ってきました。編集者の仕事は、さまざまな領域のエキスパートの方々に直接お話を伺って、自分も新しい知識を勉強しながらものを作っていけるところが面白いと思っています。
―――現在どのような働き方をしていますか? 出社頻度やその働き方にしている理由を教えてください。
週に1、2回程度の頻度で出社していて、それ以外は在宅勤務です。コロナ禍以降、しばらくは在宅勤務が中心で、2~3週間に一度くらいしか出社しない時期が続いていたんですが、今は新しい編集部に移ったこともあって、出社してコミュニケーションを取る機会が増えています。
―――現在の働き方になってよかったことはありますか?
在宅勤務が増えたことで、毎日、往復2時間くらい掛かっていた通勤時間がなくなったのはよかったです。睡眠時間が増えて健康的に働けるようになったと思います。それと始業時間が早められた分、終業時間も早くなり、生活全体が規則的になったような気もしています。
あとはビデオ会議が一気に普及して、遠方にいる著者たちと気軽に打ち合わせができるようになったのもよかったです。それまでもビデオ会議を使う機会はありましたが、自分もお相手も使い慣れていなくて、毎回マイクの設定に手間取ったりしていました。コロナ禍をきっかけにそういうトラブルが一気に減って、働き方そのものも良い方向に変わった気がします。
―――では、逆に大変だったことを教えてください!
自宅の環境整備でしょうか。仕事関連の本を自宅に置くようになったので、置き場所をとられるのが悩みどころです。デスク回りに本棚を追加したり、こまめに本を処分したりしてやりくりしていますが、私は趣味でも本を買うのが好きなので、いたちごっこという感じですね。
―――確かに自宅でも仕事がしやすい環境を作るのは大切ですよね。集中して仕事をするために、何か工夫したことはありますか?
たいしたことではないですが、高さを変えられるノートPCスタンドを使うようになりました。ノートPCを本体ごと持ち上げて、画面を眼の高さに近い位置にしたら、小さい画面でも見やすくなりました。下を向いて画面をのぞき込む必要もないので、肩こりも改善した気がします。
あとは在宅勤務が定着してから、働く場所を変えて気分転換みたいなこともするようになりました。例えば宣伝用の文章とか、自分で文章を書くタスクって悩み始めるとどんどん時間が過ぎてしまうので、自宅でもオフィスでもない場所で時間制限を設けて一気に片づける、というやり方をすることがあります。ドロップイン(一時利用)対応のコワーキングスペースなどを利用することもあります。
―――続いて、在宅勤務に欠かせないお気に入りのモノがあれば紹介してください!
骨伝導型のヘッドセットでしょうか。AfterShokz(現Shokz)の「Aeropex」というタイプを使っています。使ってみるまで便利さがわからなかったんですが、骨伝導型は耳の穴をふさがないので、その場の環境音が聞こえるんですよね。自宅で仕事していると、玄関のチャイムが鳴ったり、家族に話しかけられたりすることもよくありますが、「ヘッドホンをしていて周りの動きに気づかなかった」ということがほとんどなくなりました。ワイヤレスで軽量なので、長めの会議で装着していても疲れないのも気に入っています
―――最後に、今後チャレンジしてみたい働き方はありますか?
テレワークできる場所をもっと各地に開拓してみたいですね。近所に気に入っていたコワーキングスペースがあったんですが、料金が上がって使いづらくなってしまったので、いろいろ探索中です。あと、打ち合わせで外出したり、書店の棚を観察しにいったついでに、各地にお気に入りのスペースがあったりすると、新鮮な気持ちで働けそうだなと思っています。