【働き方十人十色 #04】ストレスフリーで働くために作業環境を整える
―――まずは大野さんのお仕事について簡単に教えてください。
私が所属する編集部では、毎年発売する年賀状素材集や年間カレンダーなど、季節商品をメインに担当しています。年賀状素材集は今年30周年を迎えるインプレスの看板商品なので、毎年力を入れて取り組んでいます。そのほかにも、書籍の編集も手掛けており、私はイラストの描き方を解説する技法書を担当することが多いです。イラスト技法書はインプレスのなかでは比較的新しいジャンルなのですが、著者さんやデザイナーさんと協力しながら、良い書籍になるように試行錯誤を続けています。
―――現在どのような働き方をしていますか? 出社頻度やその働き方にしている理由を教えてください。
基本的に在宅勤務がメインで、出社は週1~2回程度ですね。編集作業で画像などの重たいデータを扱うことが多いのですが、作業しやすい環境を自宅に用意しているので出社頻度が低めでも業務に支障はありません。在宅勤務は通勤時間も必要ないですし、コロナ禍以降はオンラインでの打ち合わせも普通になったので、不便さはあまり感じないですね。仕事終わりの疲れ切った状態で満員電車に乗らずに済むだけでも、ストレスのかかり具合が全く違うと思います。
―――通勤時間がないのは在宅勤務の大きなメリットですよね。逆に現在の働き方になって大変だったことはありますか?
大変なことというか、面倒に感じることは、編集部内での細かいコミュニケーションが取りづらいことでしょうか……。直接話せばすぐに済むことが、オンライン上だと手間がかかることも多いですよね。それと、編集部の人たちとの雑談から最近話題のものを知れたり、企画のアイデアが浮かんだりすることもあったので、そういう機会が減ってしまうのは在宅勤務のデメリットかもしれませんね。部署内でのコミュニケーションをもっと増やしたいので、今後は出社頻度を高めていこうと考えているところです。
―――コミュニケーションの機会を増やすために、最近は出社する人も増えてますよね。とはいえ、今は在宅勤務が多いとのことですが、働く上で工夫していることはありますか?
できるだけ仕事とプライベートのメリハリをつけることは意識していますね。自宅で仕事をしていると、やろうと思えばいつまでも仕事ができてしまうので、タスクを整理して「ここまでやったら今日は終わり」という具合にして、ダラダラと仕事をしないようにしています。あとは、この連載の第3回の記事で荻上さんが話していましたが、運動不足になりやすいと私も感じています。今にして思えば、日々の通勤が意外と良い運動になっていたのだと実感しますね。ただ私は「超」がつく出不精で外を散歩する気も起きないので、終業後にダンベルを使って運動したり、エアロバイクを漕いだりして運動不足を解消しています。
―――エアロバイクまであるなんて本格的です! 仕事がしやすい環境を自宅に用意しているとのことですが、デスク周りのアイテムやガジェットについても教えてください。
第1回の記事で高橋さんも紹介していたロジクールのマウス「MX MASTER3」のほか、サイズが少し小さめの「MX ANYWHERE 3」を使っています。どちらもお値段はなかなかしますが、使いやすいマウスだと作業もはかどりますよね。キーボードも色々と試したのですが、テンキーレスタイプでコンパクトなものに落ち着きました。
それと、オンライン会議ではマイクが必須なので、環境音を拾わないダイナミックマイクを使っています。というのも、平日の昼間に自宅周辺で豆腐屋さんが移動販売をしていて、昔ながらのラッパの音が会議中に流れてしまったことがあり、なんとも言えない恥ずかしい思いをしたからです(笑)。
―――マウスやキーボード、マイクの紹介だけでもガジェットに対するコダワリが伝わってきました! 最後に、働き方における大野さんの今後の展望を教えてください。
なるべく自宅の作業環境を整えて、ストレスフリーで働けるようにしていきたいです。今の悩みは、新しい書籍の企画を考えるたびに参考書籍がどんどん増えていくことなので、資料の置き場問題を解決したいですね。まずは広い部屋に引っ越す必要がありそうです。