『はたらくiPad』の著者が語る、iPadを使ったこれからの「はたらき方」とは?
iPadを使ったこれからの「はたらき方」
iPad Workerとして3年以上、iPadを使った新しい「はたらき方」について考えてきました。iPadを使っている期間だけで言えば、もう10年以上が経ちます。
「iPadを持っているけど活用できていない」
iPad活用について発信する中で、多くの人から耳にする言葉です。
iPadの便利な機能は知っているけれど、その機能をどうやって活かせばいいのか具体的なイメージができていなかったり、機能と機能の組み合わせ方を知らなかったりする人が多いのではないでしょうか?
『はたらくiPad』は、これからの新しい「はたらき方」や「自分に合った生活スタイル」を見つけ出すヒントを届けたいという思いで出来上がった書籍です。
せっかくiPadを持っているのなら、仕事や生活にどんどんiPadを取り入れてもらいたい!ということで、今日はiPad活用についての基本原則をお話しします。
私が書籍『はたらくiPad』で最も伝えたいことです。
iPad活用で大切なこと
iPadをパソコンの代替えとして使おうとすると、必ずどこかでつまづきます。つまづく理由は人それぞれですが、iPadが不得意なことを無理に「iPadだけ」でやろうとしていることが失敗の原因です。
iPadを活用する上で最も大切なことは何でしょうか?
それはiPadが何でもできる万能デバイスだという考えを捨てることです。iPadには明確に、得意な作業と苦手な作業が存在します。
iPadが得意な作業はiPadを使って、iPadが不得意な作業はパソコンやスマートフォンなど別のデバイスを使って作業をする。長年iPadを使って仕事をしてきた私が、iPadを活用するためにたどり着いた結論です。
得意なことを得意なデバイスで作業するためには?
得意なことを得意なデバイスで作業するために必要なことはどんなことでしょうか?
得意なことを得意なデバイスで作業するためには、異なる環境をつなぐ仕組みが必要です。
たとえば、クラウドサービスを使えば異なるデバイス間をつなぐことができます。また、iPadは、「パソコンとスマートフォン」「アナログとデジタル」の中間に位置するデバイスです。
iPadそのものが、異なる環境やデバイス間をつなぐ役割になるとも言えます。
iPadだけで全てを完結させるのではなく、iPadをうまく使ってデータや思考を行き来させることがiPad活用のコツなのです。
そのためにも、iPadが「得意な作業」と「不得意な作業」を知り、作業を切り分けて考えることが必要です。
どうやるか?よりも「なぜやるのか?」
どんなにすごいアプリやサービスがあっても、使い方は自分次第です。自分自身で考え、選択していく必要があります。そのためには自分が「何のために」その作業をしているのか?という問いを持ち続けることが大切です。
「何のために」その作業をしているのか?
その問いにすぐ答えられるなら、「どのデバイスで作業するか」「どんなアプリを選ぶか」「どの機能を使うか」にも自然と答えが見えてくるはずです。
本書は、なぜこのアプリを使っているのか?なぜこの機能を使うのか?ができるだけ伝わるようにまとめています。
「何のために」その作業をしているのかがはっきりしていれば、たとえアプリやiPadOSがアップデートされたとしても参考にしてもらいやすいと考えたからです。
iPadを持っているだけで仕事ができるようになるわけではありません。iPadを使うために必要な考え方や、本書で紹介しているアプリの組み合わせなどがあなたのワークスタイルにiPadを取り入れるヒントになれば嬉しいです。
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