『Microsoft Teams踏み込み活用術』(まえがき公開)
2021年7月に発売されたMicrosoft Teamsの解説書『Microsoft Teams踏み込み活用術』。基本操作だけでなく、Teamsを効率的・実践的に使うための考え方を、Teamsの導入・活用支援の第一人者である著者の視点で解説しています。この記事では、本書の特徴や、Teamsを使いこなすとはどういうことかなどについて書かれている、「はじめに」を公開します。
はじめに
Microsoft Teamsは、数多くの企業で利用されているコラボレーションツールです。日々のアクティブユーザー数は、全世界で1億4,500万人を超えたとされています。2020年からはテレワークに取り組む企業も増え、特にこの1年間は目に見えてユーザーが増えたと実感できました。Teamsを利用したビデオ会議も、当たり前に行われています。
Teamsはビデオ会議に限らず、チャットやファイルの共有、他のアプリとの連携など、さまざまな機能と使い方があります。それゆえに知らない機能や、知っていても使ったことがない機能もあることでしょう。さらには次々に新しい機能が追加されているので、その数の多さに驚く人もいるかもしれません。
Teamsを使いこなすのに、すべての機能を利用する必要はありません。あくまでも主役はユーザー自身や業務であり、Teamsはその舞台装置です。自分たちの業務に必要な機能を利用できさえすれば、それがすなわちTeamsを使いこなしていることになります。
本書では、Teamsの基本的な操作方法の説明よりも、筆者である私が実際に使っていて便利に感じている機能や、それらを使うための考え方を盛り込むことを重視しました。すべての機能を取り上げられてはいませんが、普段の仕事で頻繁に使う機能を厳選して解説しています。みなさんが、自分にとって必要な機能や使い方を発見することにも役立つはずです。
現在の私たちの仕事の多くは、社内外の同僚やパートナーとともに、チームとなって進めることが多くなっています。Teamsは、名前の通りチームで利用することによってその実力が発揮されるツールです。チームのメンバー全員が、Teamsの使い方や効果を理解し使うことによって、業務をよりよくしていくことができます。本書で活用のコツやヒントを得たら、自分だけではなくみなさんのチームのメンバーにも教えてあげてください。
本書がみなさんにとって、Teamsをさらに楽しく、生き生きと使うきっかけになれば幸いです。
2021年6月 太田浩史
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