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【コダワリ #7】海を堪能するなら天津小湊へ!

「コダワリーノ、スキナーノ」は、こだわりのものや好きなことなどについて自由に語る場所です。7回目は、インプレス生産管理の上竹が海の楽しみ方について語ります。

皆様の「縁の下の力持ち」……になれていたらいいなと思っている生産管理の上竹です。印税の計算や原価の管理・集計のためいつもモニターの数字ばかり見ていますが、そんな私は海を眺めるのが好きです。そんな私の幼少期からの夏の海の楽しみ方を伝授していきたいと思います。

天津小湊は綺麗な魚の宝庫!釣って!捕って!水槽へお持ち帰り!

都内から小湊まで車で約2時間ちょっとの港町。「ゆる鉄」鉄道写真家中井精也さんも訪れる小湊鉄道が有名ですね。ここは漁港となっていて、車を近くにおけるので道具を車の中に置きながら釣りができます。見通しが良く、足場がしっかりしているのでお子様を連れていっても比較的安全です 。※とはいえライフジャケットの着用は忘れずに。

https://goo.gl/maps/TmBMdLybFh1sA4j59

ここが目的地の漁港です。どの時間帯でも釣りをしている方がいる人気の釣り場。

出発は午前3時

まだ外が暗い間に出発です。子供のころは、この時間に起きるのが辛かったのですが、海に着いてしまえばそんなことは関係ありませんでした。

午前5時半、天津小湊漁港に到着です。夏のこの時間はすでに朝日が昇り、空は青空です。磯の香、波音、海と空の青を眺めながら朝食をとり、釣りを開始します。ここではスズキ、アジ、キス、メバル、黒鯛などの大物が釣れます……が、私が狙うのは小物達です。

釣った魚は生きたまま持ち帰り、水槽へ!

私は実家のお店の中に水槽があり、魚を生け捕りにして、水槽で飼って眺めています。そのためできれば大きくて美味しそうな魚ではなく、可愛いくてちっこい魚を積極的に狙っていきます。

ツールとしては、2メートルくらいの延べ竿(リールを付けるところが無く、竿に直接糸を繋げるシンプルな竿)、浮き、針のみとシンプルな構成。ちっこい魚狙いのため針は3号~6号(号数はメーカーによってサイズが異なりますが、幅3mm~6mm)くらいまで、餌は青イソメ(生餌のため海中で動く餌は魚の食いつきがよくなる)やオキアミ(エビに似ているが、プランクトンの一種、匂いがあり魚を寄せる効果がある)を選択。

←延べ竿(竿先にすぐに使えるように糸と針を括っている、引き伸ばして使う)→針と浮き(左に書かれている数値が針のサイズを表し、右の数値が針についている糸の太さを表している)

そして、港の端から海をのぞき込み、魚を探します。波による光の反射を乗り越えて良く目を凝らすと、ちっこい魚が泳いでいるのが見えます。そう、見えているちっこい魚を釣るのです! 魚によって棚(魚がいる深さ)は変わってきますが、魚の棚に合わせて浮きを調整。カゴカキダイや石鯛の稚魚が狙い目です。大物狙いはなかなか釣れませんが、ちっこい魚は結構釣れるのでお子様でも飽きずに釣りができてとても楽しいです。

通常、釣った魚はバケツやクーラーボックスに入れてしまいますが、夏場ですとすぐにバケツの水は温くなり、水を変えないと酸欠で魚が死んでしまいます。ちっこい魚は特に弱いので釣った後も管理が大変。そこで海に浮かぶ魚籠(びく)を自作しました。

魚籠(びく)は、釣った魚を入れておくカゴのことです。自作して工夫するのは楽しいです。

料理用ザルを3個、上、下、上でつなぎ、下部はドーム型の空間、上部の底を抜いてつなぎ飛び出し防止をしています。フロートを装備して、上部の穴部分と高さを合わせることで、水に入れたときにピッタリと水面と一致するように作っています。紐を三角錐の形になるように付けることで、上に引き上げた際、横倒しにならないようになっている優れものです。
ザルの中に魚を入れて、これを海に浮かべることで魚はずっと海の中と同じ環境を維持することが可能になるアイテムです!(特許はとってないのですが、取ったほうがいいでしょうかね? 誰も使わない? そうですか……)

釣った魚は、発泡スチロールの箱に大きなビニール袋をセットして海水を入れ、エアポンプで酸素を足しながら持ち帰ります。汲んだ海水の温度が上がりそうであれば、コンビニでロックアイスを買い、海水の入ったビニールの脇に添えると安心です。

午前8時 太陽も高くなったので海へ入りに行く

このあたりは城崎海水浴場、内浦海水浴場といったビーチがあり、サーファーも外房の波を楽しめる場所がありますが、私は砂浜で遊んだ記憶がありません。

https://goo.gl/maps/m4KpEgdT7v8fNmDB9

磯場で赤(キヌバリ)青(コバルトスズメ)黄(カゴカキダイ)の色とりどりのちっこい魚を追いかけるのが夏のトレンドです。

周りに人が居ないのでさっさと水着に着替えて海に突入です。装備は、磯用のマリンシューズ(靴底が滑らないものがベスト)、シュノーケル、先ほどの魚籠、縦1.2m×横4mの自家製網、枠が変形できる自家製手持ち網と大型の手持ち網を用意しました。

こういう好みの形は売ってないので、手持ち網も自作しています。

小さいほうの網の枠は針金となっています、そのため岩の形に合わせて変形させ魚を追うことができます。大きいほうは、網を手で引っ張って持ち手に絡め、大きな金魚すくい網のような使い方をします。やっぱり自作は楽しいです。

縦1.2m×横4mの自家製網は岩の切れ目に添って、左右から地引網の要領で魚を囲い込むために使います。もちろん他の方がいる場合は、大きな網は使いません。また、小魚は良いのですが、伊勢海老やサザエ、アワビ、ワカメなどの海藻は漁業権にかかわるため捕ってはいけません。ルールを守って楽しく磯遊びをしましょう。

シュノーケルを付け、海に入ると磯場だけあって沢山のちっこい魚がいます。これを3種類の網を使い捕獲していくのが最高の楽しみです。千葉の海ですが、結構熱帯系の魚がいることがあり、青が綺麗なコバルトスズメ、黄色の縦じまが可愛いカゴカキや、黄色に黒点のワンポイントがあるチョウチョウウオなども見つけることができます。水族館ではない、手を伸ばせば捕まえられるカラフルな魚たちを目の前で探し出すのはなんとも言えない感覚です。

午前10時~11時 体力消耗により陸に戻り帰り支度

2時間近く海で魚を追っていると、あっという間に体力が無くなり動けなくなります……。体力が尽きる前に名残惜しいですが上がりましょう。潮の満ち引きもあるため、満潮に向かっているときは時間に気をつけて上がりましょう。釣った魚、捕った魚をビニールに入れ、帰り支度です。

11時すぎには東京に向けて移動を開始です。

午後2時すぎ 都内へ帰宅 捕った魚を水槽へ

無事渋滞に合わず帰宅できる時間のはずです…… さっそく捕ってきたちっこい魚を水槽へ入れていきましょう。

←キヌバリと→なぞの稚魚(図鑑で調べたけどわからなかった……)
←カサゴと→黒鯛(チヌくらいのサイズ)

私の実家は昔、中華料理屋をやっていまして、現在はパーティー料理屋兼お持ち帰りお弁当のお店となっています。その店の中に設置されている水槽。私が物心つくころには、すでにあったものです。苦労して捕ってきた魚は可愛いものです、じっくり観察もできるのが良いですね。

生簀? いえ、違います鑑賞用です(水槽について)

当時はまだ中華料理屋で店を開けていたので、生簀か? っと何度客から突っ込まれたことか……生簀ではなく可愛いペット扱いです。現在は人に見せることなく、家族のみの楽しみとなっている水槽です。

水槽の海水は、昔は海に行くたびにポリバケツなどで汲んできたのですが、一度汲んできた海水が悪かったのか入れ替えを行った際、魚達を全滅させてしまったことがあります。それ以来しばらく水槽を空にしていたのですが、人工海水が安価になってきたこともあり、現在は人工海水を定期的に入れ替えています。

餌に関しては、淡水魚の餌(熱帯魚や金魚の餌)などを与えています。サイズの大きい魚にはしらすや、イカの切り身をあげていたこともありました。生命力の高いメジナなどは結構大きくなります。3cmくらいで釣ってきて30cmクラスまで大きくなります。

現在水槽に入っているメジナ(25cmくらい)警戒心が強いのでカメラを向けると逃げる

以上が、私の海を満喫するこだわりのスケジュールと現地紹介でした。

しかしながら…… ここ2年~3年コロナ禍となってしまい、海にまったく行けていない状況です。コロナが流行り始めたころ、東京都ナンバーの車が他県の行楽地に来ているだけで話題になってしまうような話があり、行けなくなってしまいました。現在のうちの水槽は非常に寂しい状態となっています(メジナの写真以外は過去のものです)。早くコロナ明けとなり、自由に移動しても問題にならないようになったら、また魚を捕りに行きたいと思っています。

今年の夏は行けるかな……?
皆様も夏の海は小湊で満喫ください!


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