見出し画像

【コダワリ #23】知れば知るほど沼っていく ビールの飲み方・選び方

 「コダワリーノ、スキナーノ」は、こだわりのものや好きなことなどについて自由に語る場所です。23回目は、書籍編集部の関口が「ビール」について語ります。

ビールが大好きです。
初めてビールを美味しいと思った日のことはよく覚えていて、大学時代のサークルの合宿。暑い夏に海辺で飲んだ「プレミアムモルツ」でした。今でも暑い日に外で飲むビールは格別です。それから、もう1つ印象的なのがエールビールとの出会いです。居酒屋でビールしか飲まない自分に、ビールが好きなら「よなよなエール」というビールも美味しいよ、と聞き、飲んだ時の衝撃は忘れません。
それから社会人になって、「ビールを飲まなきゃやってられん!」と、毎日のように一人、家で発泡酒を飲んでいた時期がありました。しかし、結婚したり、子供が生まれたりする中で「このままじゃダメだ」と思って、良いビールを週末だけ飲むことに決めたのです。だって、150円の発泡酒を毎日飲むより、300円のビールを週2回飲む方が節約になるし、美味しいし、何より体にいいじゃないですか!
ということで、私のこだわりは、ビールの銘柄です。主にメインは家飲みなので、缶で買ってきたら飲む前に写真を撮ってコレクションしています。
まえがきが長くなりましたが、こだわりのビール愛をとくとご覧あれ。


ビールにもたくさんの種類がある

とりあえずビール、という人を否定しません。
私も居酒屋に行ったら、とりあえずビールを頼みます。ただ、ビールにもたくさんの種類があることをまず知ってほしいのです。
ビールには大きく分けて2つのビールがあります。ラガービールと、エールビールです。
ラガービールは、私がビール好きになったきっかけのプレモルを始め、スーパードライ、一番搾り、黒ラベルなど、いわゆる「よく飲むビール」のこと。喉越しがよくゴクゴク飲むのが美味しいですよね。私は、スーパードライのキレが好きですが、たまに飲む一番搾りの旨さも好き。1番は選べません。

スーバードライがリニューアルされた時、新旧で飲み比べてみました。

 そして、エールビール。これが今回の主役です。衝撃を受けた「よなよなエール」も商品名の通りエールビールです。

よなよなエールを作る「ヤッホーブルーイング」はクラフトビール会社最大手。よなよなエールは、コンビニでも買えます。

ラガーとエールには、作り方に違いもあるのですが、私がハマったきっかけは、エールビールという括りの中にもたくさんの種類があるということです。鳥類、魚類にもたくさんの種類がありますよね。エールはたくさんの種類があるけど、ラガーには種類は少ないというイメージです。
例えば、香りが豊かなペールエール、度数や苦味の強いIPA、黒ビールと言われるスタウトなど、「とりあえずビール」とは言えない味や特徴が異なるビールがたくさんあるのです。

コレクション心をくすぐるクラフトビール

最近よく聞く「クラフトビール」がまさにエールビールです。
昔は、地ビールなんて言われていたりしました。
さっきのようなペールエール、IPA、スタウトといったビールスタイルをいろんな会社が作っているのです。スタイルで味は違うし、会社によっても特徴が異なるので、あくなき探究と終わりなき旅が始まります。
さらにクラフトビール(地ビール)と言うように、サントリー、アサヒ、キリンなど大手以外にも小さなブルワリーが無数にあるのです。その多くは地域に根ざしているので、そこでしか買えないビールも多数。私の場合、旅行などに行くと、必ずビールコーナーを覗いて、最低3本は輸入して帰ります。その土地の特産品などを加えたビールなどもあり、旅の思い出としてもぴったりなのです。

旅先で飲む時も記念撮影。いつどこでも飲めるように栓抜きはリュックにぶら下げて持ち歩いています。

また、その時期にしか買えないビールもたくさんあります。例えば、その年限定、季節限定、クリスマス限定、誕生記念などイベント限定ビールも出ます。同じブルワリーでも今しか飲めないビールもたくさんあるので油断できません。 

新年に合わせて販売される限定ビール。味も変わるので毎年楽しみにしています。

さらに、日本だけでなくアメリカ、イギリス、ドイツなど、世界各地にもブルワリーがあるのです。輸入ビールは、マイナーなほど値も張りますが、その代わり超個性的なビールもたくさんあるので予算を決めてウキウキしながら飲むビールを選んだりしています。 

海外ビールはパッケージもカッコいい。けど、1本1000円とかするので気軽に手に取れません。

お気に入りのスタイルでも無限に楽しめる

中でも私が好きなのがIPAです。
インディア・ペール・エールの頭文字を取ったもので、当時、イギリスの植民地だったインドへ輸出するビールとして誕生しました。長期間の船旅でビールが腐らないように、大量のホップを入れて度数を高くしたのです。そのため、このビールの大きな特徴として、ホップの香り、苦味、6%ほどの高アルコール度数が挙げられます。
しかし一口にIPAと言っても、さらに細分化されたカテゴリがあるのです。例えば、ホップをさらに加えて苦味と度数が強い「ダブルIPA」、低度数にして飲みやすくした「セッションIPA」、苦味を出さずフルーティーな味わいの「ヘイジーIPA」などなど……、現代風にアレンジした無数のIPAがあるので、さあ大変! 私は濁りがあり、バナナやパイナップルのような柑橘系のジューシーな味わいのヘイジーIPAが最近のお気に入り。一口一口を味わいながら飲むことができます。また、海外のブルワリーから選ぶ時は、強い苦味で飲みごたえのあるダブルIPAも好き。海外のビールはパンチが違います。要は1番は選べません。 

すべてIPAですが、味の特徴はかなり変わったりします。IPA好きとはいえ、まだまだ奥は深い。

なお、初心者でIPAを試すなら「インドの青鬼」というビールがおすすめ。ヤッホーブルーイングのビールで、コンビニやスーパーでも手に入りやすく、苦味や高度数でIPAの良さをよく感じられるビールです。 

一時期は定期便でこればかり注文していたこともあったくらい大好きです。

ここまで書いてもまだ1割ほどしか魅力は伝えられていません。まだまだ書き足りませんが、これ以上書くとまとまりもなくなるので、そろそろ終わりにしたいと思います。それだけビールには奥深さがあるのです。
日本酒には地域性、焼酎には芋や麦とありますが、身近なビールにも、意外にも個性的で豊富なカテゴリがあり、種類や地域、季節によっても楽しめることを知ってもらえたら嬉しいです。

最近飲んだビールたち。スーパーやコンビニの新商品など気になったものは手に取ります。また週2〜3本かつ初めて飲むビールなので更新は遅め。ゆっくり気長に楽しみたいと思います。