【編集者の書棚から】#本好きの人と繋がりたい Vol.4
古文の授業を受けたあの頃に出会いたかった一冊来年のNHK大河ドラマ「光る君へ」の予習として平安時代をテーマにした本を読んでおり、本書もその中で手に取った1冊です。清少納言がいかにしてかの有名な『枕草子』を書くに至ったのかが独白形式で語られます。
和歌や漢詩を通じて主の定子と絆を深めた日々や、権力争いに負けた側である定子の栄枯盛衰を遠くから見ているしかない哀しさなどが淡々と描かれ、判官贔屓もあって彰子・紫式部よりも定子・清少納言の主従を応援したくなり、来年の大河ドラマを素直に見