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どうしてこうなった?この本の○○ができるまで

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「この本の企画ってどうやってできたの?」「本のタイトルってどう決めているの?」。担当編集者が普段見せない本づくりの制作の裏側、こだわりをnoteで語ります!
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#本好きな人と繋がりたい

第2弾を作る難しさ『3色だけでセンスのいい色PART2』

いい色の日(11月16日)でなく、本日いい夫婦の日(11月22日)の日に書籍『3色だけでセンスのいい色PART2』が発売されました。 書籍『3色だけでセンスのいい色』とは、色彩の知識がない方でもマネするだけで配色がおしゃれになる、3色配色に特化した配色を紹介した書籍です。 発売後は、たくさんの方にご紹介いただき即日重版。現在累計17万部突破(2022年11月現在)。そして、本日待望の第2弾『3色だけでセンスのいい色PART2』が発売されました。今回は担当編集うえだがこの本

新規関数はなんと27個!『できるポケット 時短の王道 Excel関数全事典 改訂3版』ができるまで

『できるポケット 時短の王道 Excel関数全事典 改訂3版 2021/2019/2016/2013 & Microsoft 365対応』(以下、本書)の編集を担当した佐々木です。 2022年8月18日(木)に発売した本書は、2019年3月に刊行された『できるポケット 時短の王道 Excel関数全事典 改訂版 Office 365 & Excel 2019/2016/2013/2010対応』の改訂3版になります。 本書は読んで字のごとく、Microsoft Excelで利

理系の学生に必須な「LaTeX」を初心者向けにていねいに伝えたい!――『1週間でLaTeXの基礎が学べる本』

はじめまして! 私は明松 真司(あけまつ しんじ)と申します。 この度、インプレス出版事業部さんのnoteに、このような記事を書かせていただく機会をいただきました。大変嬉しく思っております。 なにげに困ってしまう自己紹介「明松さんは、普段は何をされている人なのですか?」と初対面の方にはだいたい質問されてしまいます。この質問をされると、ひと言でなんと答えれば良いのか…いつも少し困ってしまいます。 そんな感じですが、簡単に自己紹介をしてみると……北海道釧路市生まれ。釧路高専とい

「基礎シリーズ」のリニューアルの話

イヌのいるデザイン事務所 「基礎シリーズ」のリニューアルについては、細山田デザイン事務所のデザイナー、米倉英弘さんに相談した。この事務所は、エディトリアル分野で幅広く活躍していて、衣食住などライフスタイル全般に関わる雑誌・書籍から、ビジネス書・実用書まで、幅広く手がけている。25人ほどのスタッフがいるらしい。じっさいに何度かオフィスにお邪魔したが、居心地はとてもよかった。 居心地? そう、1階がカフェになっていて、街に向かって開いている感じで、実際に散歩途中の人がお茶を飲

書籍タイトルには「当たり」がある――『DXビジネスモデル 80事例に学ぶ利益を生み出す攻めの戦略』

「DXビジネスモデル」――ど真ん中ですね。企画を立てるときに重要なのは「どれだけわかりやすいか」です。 書名を見た瞬間に何の本かわかる。 ページを開いた瞬間に惹きつけられる。 前者はとくに大切です。うまいタイトルをつける。社内会議で企画を通すにも、書店で手に取ってもらうためにも、ここがいちばん重要です。 世の中にはごまんと本があります。そんななかで、あらゆる言葉の組み合わせを考えて、これまでそのテーマで誰もつけなかったタイトルを引き当てる。それがヒットにつながる要素の一

『テレビ会議で顔を出せ! リモートワークの新常識45』が説く「新常識」とは? ポイントは「妥協を無くすこと」&「セルフマネジメント」

リモートワークに関する相談時に出くわす「暗黒テレビ会議」 コロナ禍をきっかけに、多くの企業がリモートワークを検討することになり、実際に取り組んだところも少なくありません。結果として、うまく導入できた企業もあれば、そうでないところもあったでしょう。 ただこの先、たとえコロナが収束したとしても、以前のように戻るわけはなく、多くの企業や働く人にとって、リモートワークは働き方の一つの選択肢として残り続けるのは避けられないように思います。 私は職業柄、リモートワークに取り組む

「17のゴールを解説しないSDGsの書籍」がなぜ売れ、続編まで出ることになったのか

はじめまして。クリエイティブビジネス編集部の今村です。 近年、SDGsをテーマにした書籍がたくさん刊行されていますね。私自身も、この2年の間に、SDGs関連の書籍を2冊手掛けることになりました。 SDGsといえば、17個のカラフルなアイコンを思い浮かべる人も多いでしょう。「1 貧困をなくそう」「2 飢餓をゼロに」「3 すべての人に健康と福祉を」といったように、それぞれにイラストを添えて、17のゴールを一覧できるようにしたものです。 2020年9月に発売された『SDGs思考

YouTubeを見て夜な夜な寝落ち! 「できるシリーズ」リニューアルの目玉「イントロダクション」ができるまで

初めまして、できる編集部の荻上です。無口で頑固で一本気、声をかけても見向きもしないシーズー犬(5歳)を足元に、テレワークの日々を送っています。 先日、おかげさまで30周年を迎えた弊社ですが、創設当時からの超ロングセラーとなったタイトルがあります。パソコン入門書の草分けとして知られ、今も最新OSやアプリに対応する「できるシリーズ」です。累計7500万部を突破、縦に並べると日本からブラジルまで道ができる(!)という、なんとも壮大なシリーズです。 この歴史あるシリーズを、先日大

たった7日間で基礎が身に付く?! 『1週間でプログラミングの基礎が学べる本』シリーズ

自分が教えやすい本を作りたかった 本シリーズが2019年にスタートしたのは、私が作成したWEBサイト「一週間で学べるシリーズ」(https://sevendays-study.com/index.html)が、インプレスの担当者さんの目に留まったのがきっかけでした。 このサイトは、今から10年以上前、私が副業で専門学校の講師をしていたときに作ったものです。当時、自分の授業で使える適切な教科書がないことに不自由を感じ続けていました。市販されている多くのプログラミング入門書は…

『いちばんやさしいInstagramマーケティングの教本 第2版』新人編集者がこだわった3つの「読者目線」

『いちばんやさしいInstagramマーケティングの教本第2版 人気講師が教える「好き」と「欲しい」を結ぶSNS運用法』の編集を担当した水野です。 2022年2月24日に発売された本書は、2018年8月刊行の『いちばんやさしいInstagramマーケティングの教本 人気講師が教える「魅せるマーケ」勝利の法則』(以下、前書)の改訂版となります。 前書の分かりやすさはそのままに、最新事情にあわせて大幅に内容を見直しました。 本書を担当したわたしは、半年ほど前の2021年8月

定番シリーズのデザインが大幅刷新!「超入門」のカバーができるまで

こんにちは。できる編集部の高橋です。 プライベートではMARVELとNBAにフルコミットな人生を送るわたしですが、縁あって3年ほど前にインプレスに入社させていただき、日々アプリやOSに悪戦苦闘しながら本を作っています。 昨年は、自分と同い年のできるシリーズのカバーがリニューアルし、長く続くシリーズの大きなターニングポイントに携われたことをとてもうれしく思っています。 さて、弊社では(↑)の記事で紹介している「できる」シリーズ以外にも、読者の多種多様なニーズに応えるべく、豊

デザイン初心者でも「イマイチ・見にくい」とは言われたくないのです。

インプレス、ビジュアル&ライフ編集部の宇枝(うえだ)です。 突然ですが「デザインをしてほしい」と頼まれたら、どんな心境になりますか? わたしの場合は、作るのは大好きだけど、自分の作ったものに自信がなく…頼まれるとややドキドキします。しかし、販促物やSNSの投稿画像の制作など、「デザイナーでない人がデザインをするシーン」は年々増えています。 今回お話する、書籍『とりあえず、素人っぽく見えないデザインのコツを教えてください!』(以降『とりあえず本』)は、「私のデザインをどう

「ふりがなプログラミング」シリーズの判型はなぜ大きくなったのか?

こんにちは! 編集プロダクションのリブロワークスです。書籍の企画、編集、デザインを手がけており、インプレスさんの書籍も数多く制作させていただいております。弊社が企画・執筆している、同社の「ふりがなプログラミング」シリーズは、昨年、本のサイズが大きくなったのをご存じでしょうか? 今回はその理由を紹介したいと思います。 「ふりがなプログラミング」シリーズとは? 「ふりがなプログラミング」シリーズは、「プログラム(ソースコード)にふりがなを振る」という画期的なコンセプトで、20

『ストーリーで学ぶネットワークの基本』「超わかりやすい本を!」にいかに応えたか

「ネスぺ」シリーズなど、技術書、資格書のヒット作で知られる左門至峰さん。今回は、小社刊『ストーリーで学ぶネットワークの基本』に込めた意図や思いについて、note記事をご執筆いただきました。 著者自身、何度も入門書で挫折した…ネットワークエンジニアの左門至峰です。 クラウドがものすごい勢いで普及しています。従来であれば、LANとWANを中心に考えればよかったネットワークですが、それにクラウドが加わり、難しいネットワークがさらに複雑になりました。それに、IoT(Internet